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『茶室の間取り』の知識

茶室の間取り(1)茶室の広さ

【図を見ながらお読みください】
畳の数
有名な茶室を広さごとにまとめたものをまず見てみましょう。

・四畳半以下を『小間』、四畳半以上を『広間』と言います。
・『小間』はより侘びた数寄屋(侘び数寄)として作りこまれることが多いです。
広間と小間では『お点前や道具立て』も少し違ったりしますが、四畳半の茶室は『小間』であり『広間』でもあるため、比較的に自由に選べます。

・三畳または三畳台目のとき『平三畳』と『深三畳』の二通りが作れます。

茶匠好みにより様々なプランバリエーションが作られてきました。

板畳
板畳(いただたみ)を入れることにより、畳の増減だけではできない微妙な広さの調節をすることができます。

・向板(むこういた)は、点前座の前に一尺五寸ほどの板を入れたもので、床として使うものもあります。
・半板(はんいた)は、点前畳と客畳の間に入れた幅の狭い板で、炉は切りませんが、茶碗なども置け、亭主と客の間にゆとりを持たせます。
・中板(なかいた)は、点前畳と客畳の間に入れた一尺四寸幅の板で、炉を切ります。
・脇板(わきいた)は、床の横に板を入れたものです。
【図には無いですが以下も板畳もあります】
・前板(まえいた)は、床の前に板を入れたものです。
・小板(こいた)は、向切や隅切のときに、炉と壁の間に入れる幅二寸くらいの板です。

台子点前のできる最小茶室
台子は本来は四畳半以上の広間での作法ですが、小間でも平三畳ならば炉を四畳半切りに出来るため台子を置くことが可能です。


茶室の間取り(2)炉の切り方

【図を見ながらお読みください】
八炉
炉の切り方は八種類あるのですが、全て使われているわけでは無いようです。
実際に作られた有名な茶室は6種類で、裏千家のお点前も『逆勝手の隅切』は教本にありません。
表千家と武者小路千家では、逆勝手の炉は向切に限られているようです。

八種類とは『本勝手/逆勝手』×『四畳半切/台目切/向切/隅切』の掛け合わせで8つ考えられということです。

『勝手』は2種類
・本勝手:亭主の右手側に客が着座する形『標準的』
・逆勝手:亭主の左手側に客が着座する形

『炉の切り方』は4種類 隅切、向切、台目切、四畳半切です。
・『隅切』は点前畳の客側と離して、部屋の隅に切ります。
・『向切』は点前畳の客側に寄せて切ります。

この2つは点前畳に切るので『入炉』といわれます。
基本的には小間の切り方です。
台目切、四畳半切は『出炉』と言われ点前畳の横のと畳に切ります。

・『台目切』は点前座のやや上座側に切られます。
点前畳が台目畳の場合と丸畳の場合とでは炉の切られる位置が変わってきます。
丸畳の場合は、四畳半切に比べて上座側に切るため『上げ台目切』といいます。

・『四畳半切』は広間切ともいわれ、一般的に多い切り方で、点前畳が丸畳だけです。
で、炉の位置は点前畳の長辺を二等分した位置から下座側に切られます。

茶室と炉の切り方【小間の炉の切り方】
・二畳茶室の炉の切り方
待庵など上座床の二畳の場合は、正客の前に炉を切らないように隅切りにしている。
今日庵の二畳の場合は、下座床なので正客に背中を向けないように向切りにしている。

・三畳茶室の炉の切り方
三畳でも客座と点前座が離れている場合は、四畳半切りにした方が『火に人が集まる形』ができコミュニケーションの良い茶室になる。

台目畳
台目畳のサイズは丸畳の3/4のサイズ。
台子がを置くことが許されない間取りとなります。

丸畳
丸畳は京間と関東間ではかなり違いますが、点前座だけ畳を大きくすると茶室のバランスが悪くなるので注意しましょう。

給仕口
台目切りの場合は客座までの給仕動線が取れません。
そのため茶道口とは別に入り口を作り、給仕が出来るようにします。


茶室の間取り(3)畳の名称

【図を見ながらお読みください】

茶室の畳は用途により名称がついている
茶室は出入口(茶道口と貴人口又はニジリ口)と床(正客)の位置が決まると畳の名称が決まります。以下が畳の名称です
・道具畳:点前座
・貴人畳:正客が座る畳
・客 畳:正客以外の客が座る畳
・炉 畳:炉を切る畳
・踏み込み畳:茶道口から茶室に踏み込む畳
・通い畳:客がお茶を取りに通う畳

四畳半は風炉と炉の季節で敷き方が変わる
畳の名称もかわります
風 炉 :釜で湯を沸かすための炉。材は唐銅製・鉄製・土製・木製など
     5月から10月まで
炉   :囲炉裏を小さく(一尺四寸四方)したサイズで、灰を入れ炭で火を焚く
     11月から4月まで使う

八畳など広間は客畳が二枚になり、小間は道具畳兼踏込み畳になるなど変化する

茶室の出入り口の名称
亭主が使う出入口
・茶道口:点前をするとき
・給仕口:菓子や懐石を出すなど(小間の場合)

客が使う出入口
・貴人口:引き違いの腰付き障子が多い
・躙 口:背をかがめて躙る出入り口 小間に用いられる

貴人口と躙口を併設することもあり、二つを隅を挟んで矩折に作ることが一般的
躙口の正面に床を作るのが千家流です

床の位置の名称
床は客座側に配置するのが基本で客座床と呼びます
また、床は点前座からの方向により名称が付いています
・上座床:点前座に対して前側の床
・下座床:点前座に対して後側の床
・○○中床:壁面の真ん中に作る床

小間の場合は狭いこともあるので、床の間は様々な所に作られます
・亭主床は、点前座の奥、勝手付(客座とは反対側)に設けます
・風炉先床は、点前座の上座に並べて設けます

同じ茶室の茶道口を変える
同じ間取りの茶室でも茶道口の位置を変えると、違う茶室の扱いができる。

上座床と下座床
上座床と下座床の亭主と正客の位置の違いで、二人の関係が違って変わる

茶道口/床/躙口
茶道口/床の間/躙口(貴人口)は三角になるように、バランス良く配置します