茶室

『有名茶室 千家流・武家流 茶道史 
茶室起こし絵図 茶室の知識』の紹介

Introduction of commentary on "Famous Tea Room"

様々な茶室専門書をまとめたものです。【参考文献】 ・「茶室の見方」主婦の友社 ・「全国名茶室案内」婦人画報社 ・「古典に学ぶ茶室の設計」建築知識・「数奇屋建築詳細図集」住宅建築別冊 ・「京の茶室」婦人画報社 ・「茶室案内No.1~12」淡交社

有名な古典茶室の紹介です。
『待庵、密庵席、如庵』の国宝の三席、利休の思想を受け継ぐ茶室、武家流茶室など紹介しています。

 30年程前から私の覚書として、間取りや仕様をいつでも直ぐに見れるようにまとめたものです。
 茶室設計の勉強になったことは、歴代の茶人たちが考案した、間取りや仕様の『ルーツ』と言えるものが理解できたことです。
 その『ルーツ』を知れば茶室作りの自信につながり、そして様々な茶室を読み込むほど、歴代の茶人たちが知恵を絞り考え抜いた『自由な発想とこだわり』に驚きを感じます。
 基本を知り、そして茶室ごとにあらゆることを考え抜いて茶室を設計すべき、ということを学びました。

 あなたの身近にいる、茶人や建築業者などの意見だけでなく、古典の有名茶室から学ぶことも大切だと思います。
 茶室作りを考えている方や、建築家で茶室について勉強したい方に参考にして頂きたいと思い、公開しています。

 ここで紹介する茶室は、『待庵』から近年再現された『黄金の茶室』まで、千利休が関わったり、利休の侘びの思想を受け継いだと思われる、表千家/裏千家/武者小路千家/藤村庸軒の茶室の紹介です。
 千家流茶道を実践した茶匠(藤村庸軒)の茶室も紹介しています。
 千利休の弟子でも武家流の茶室(古田織部 織田有楽 小堀遠州)の茶室は下記の『武家流 有名茶室』の紹介をご覧ください。

 古田織部 織田有楽 小堀遠州 武家流の有名な古典茶室の紹介です
 千家流の侘び数寄の茶室との違いは、侘びの中に『武家らしさの造作』が随所にみてとれることです。 
 古田織部・小堀遠州は将軍家直々の茶道役であり『武家相応の茶の湯の形成』を任命されていた、と言われますが、その茶室は何より『カッコイイ』と感じる空間構成です。これが武士の威厳を表現していることなのでしょう。

茶人と茶室と茶道具

利休が学んだ茶人、利休後の千家&武家の歴代の茶人。茶人の繋がり、関係が一目でわかります

淡交社『チャート茶道史(裏千家学園講師 谷端昭夫著)を図にまとめたものです。 茶道の伝来は、中国⇒公家⇒町人⇒武士が大きな流れ。それを解り易く図にまとめています。

利休が学んだ茶人、利休後の千家&武家の歴代の茶人。茶人の繋がり、関係が一目でわかります

歴代の茶室。どの時代に、どのような進化を遂げたのか整理したものです。小間と広間茶室の2枚資料です。歴史の中で俯瞰的に、今の茶の湯を眺めることができます。

高名な茶道具の写真を『生産地と時代事』にまとめた・茶碗・茶入・棗・花入・水指、5枚の資料です

「茶人ならこれは知ってますよね?」と言われる有名茶道具です。現代では使われない、変わった茶道具もあり、各時代の茶人が自由に茶の湯と向き合っている姿を感じます。

待庵、又隠、密庵席、黄金の茶室の起し絵図。寸法は 『数寄屋詳細図譜北尾春道著』からの記載です

間取りや天井高、建具の大きさ、役釘の位置など詳しく描いてあります。この起こし絵図は、カラー印刷でリアルな表現をしています。美術系学校の授業でも使ってい頂きました。