私は茶室に魅せられて住宅デザインの道に入りました。
20~40才代まで茶室や茶道具の研究を仕事のかたわら続けてきまして、この資料はその研究をまとめた資料集成です。
茶人や住宅デザイナーへの講義にも使ったものですので、皆様にも参考になればと思い、閲覧できるようにしました。
茶室に求められる一番大切なことは、亭主と正客の良い関係作りです。
茶室の決まりごとの多くはこの『亭主と正客の良い関係』を作るために決められたものです。
ここではこの関係が良くわかるように、間取り図に人を配置して紹介しています。
間取りを見ながら自分がプラン上の人物になったように見ていただき、茶室空間をイメージすると良いかと思います。
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茶道を修道する人の多くの方は、茶室に興味を持っています。
侘び数寄の茶室と茶道具は『日本の美』の象徴なのでしょう。
ここに掲載した有名茶室は、茶人のこだわりが強く伝わってくるものばかりです。
それは、自由な発想と、部材の細かいこだわりと、数々の工夫の跡です。
これらは様々な茶室専門書をまとめたものです。
参考文献・「茶室の見方」主婦の友社・「全国名茶室案内」婦人画報社
・「京の茶室」婦人画報社・「古典に学ぶ茶室の設計」建築知識
・「数奇屋建築詳細図集」住宅建築別冊・「茶室案内No.1~12」淡交社
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『美とは?』茶の湯の道具から多くの美の視点を学ぶことが出来ます。
茶道具は日本の最高の『工芸技術』で作られたものです。そしてそれとは逆に、日常の雑器から『見立てたもの』もあります。
この既成概念にとらわれない『美を素直に評価』する視点が、幅広いデザインテイストを作っています。
まとめた道具は『茶碗』『茶入』『棗』『花入』『水指』で、時代別に整理しています。
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古典茶室の設計寸法が知りたくて探していた頃、その図書を見つけると嬉しくて、その空間を体感しようと起し絵図の制作を始めました。
◇『待庵』(2タイプ)◇『密庵席』◇黄金の茶室 4点の起し絵図データがあります。
起し絵図は、江戸時代は『茶室の設計図書』として、その仕様を後世に伝えていくものです。
起し絵図が優れているところは、簡単に組み立てることが出来て、茶室の空間を疑似体験出来るところです。
現代では『VR(バーチャルリアルティ)』が実用化されてきてますが、起し絵図は『簡易的アナログのVR』と言ってもよいもので、組み立てて中を覗けばまさにその茶室に居るような気持ちになります。
画面をクリックすると起し絵図データが大きく見れますので、気に入ればダウンロードして下さい。
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