杉丸太を主に建物の構造に使い、書院作りの開口部である、縁の掃き出し引き違い障子を排して、土壁を多く使っています。
開口部は、小さく開けた下地窓や連子窓を使い、茶室の出入口には小さな板戸の躙口を作ります。
屋根は藁(わら)/茅(かや)などで葺いた粗末な外観が主で、素朴な当時の民家で使われていた材料を巧みに使った仕様です。
下地窓:土壁の一部を塗り残し、壁下地の竹や葭を格子に組んだ小舞(こまい)を見せた窓。
下地窓は数寄屋大工に頼みます。普通の大工さんでも数寄屋材店で、枠付きの下地窓を使えば作れますが特注サイズになると数寄屋大工より高くなることがあります。
室内は、片引き障子/掛け障子ですが、これは壁の幅で決めます。
連子窓:土壁に穴を開け木枠を付け、そこに竹を連子(縦方向に一定間隔)に打ったものです。
如庵の有楽窓は有名ですが、これは竹を詰打ちにした連子窓です。
室内は引き違い障子を付けるのが一般的です。