自宅で茶事をする方は、3つのパターンがあります
1)茶道教室を開いて、さらに茶事も教える
(この場合は四畳半以上の茶室と水屋もあることが多いので充実した茶室になります。)
2)他の施設で先生をしていて、自宅で茶事を教える
3)他の茶道教室でお稽古をしていて、社中の友人や家族と、茶事や茶会をする
・3)の方が最も多いです。稽古場で茶道を習い、自宅では和やかな茶の湯を楽しむ、豊かな生活と感じ取ります。
・2)3)の場合は新たに専用の茶室を作りますので、小間の茶室の方も多いです。
茶事をする茶室の広さ
茶事は小間の茶室でも出来ます。茶事専用の茶室を作るお茶人は『入炉の小間の茶室』そして『水屋は無し』としている方が多いです。
その理由は
・『広間切り』のお点前は慣れているので、入炉や台目構えのお点前をしたい
・水屋の『道具の扱い』は修得しているので無くてよい
・自宅に『広い茶室と水屋』スペースが取れない
・茶事は小人数でするので小間で充分
(多人数では懐石料理を準備する手間が大変)などです。
茶事専用の茶室は、三畳~四畳半の小間の侘び数寄の茶室を作る方が多いです。
また懐石料理の教室を開く方もいらして、その場合は、キッチンでの懐石料理の準備の仕方が大切になります。
茶事の流れは、家全体を利用して行う
茶事のお客様は、寄付⇔待合⇔茶室へと移動して行います。
マンションの茶事では、リビング(又は空いた個室)を『寄付と待合』に併用して使う方が多いです。スペースの問題でこうなりますが、それでも問題なく茶事は進められます。
リビングを、寄付きとして使う時は、お客様の物を入れる『乱れ箱』を置いておきます。白湯を出した後、席入りを促します。
お清め(蹲)の代わりにおしぼりを出す方もいます。
中立もリビングで過ごして頂き、再度おしぼりを出してお清めして、後座の席入りです。