数寄屋大工の工事費は高くない その理由は

数寄屋大工の工事費は高くない その理由は

茶室工事費を、『設計費、施工費、部材費、工事監理費、工事会社の利益』で分けて考えると良く解ります。

住宅工事業者の利益43%上乗せはなぜか

 施工業者の見積もりには『設計/工事監理費』が書いていない事が多いですが、実際は『施工費、部材費」に利益を乗せて、『設計/工事監理費』を吸収しています。
 その利益は、施工費や部材費に、43%程の利益を乗せるのが一般的なのです。
 別の言い方をすれば『設計/工事監理費』の利益を43%にしているとも言えます。
※『43%の利益を乗せ=粗利率30%』にするのがリフォーム会社の一般的な数字です。(設備交換を主にリフォームする会社は手離れが良いので、粗利率25%以下の会社もあります)会社経営では、子育て世代の社員もいます。その人にもそれなりの給料を支払うので、仕方がないのです。

 その為、茶室は『高付加価値の高価なもの』になり『数寄屋大工を使うと高くなる』『数寄屋材は高い』と感じる建築になってしまうのです。

【数寄屋大工の手間賃】は一般の大工と同じです

 数寄屋大工は、特別な技能があるので「工賃も高い」と思われるかもしれません。ところが、一般の大工も、数寄屋大工も手間賃は2万円/日ほどで同じです。(地域と経験年数で違います)決して高くは無いのです。

 数寄屋大工の施工が少し高く感じるのは、納めの難しい細かい仕事があるからです
 しかし、数寄屋大工は『作業場』を持ち、様々な専用工具が揃っています。そこなら難しい納めでも、さほど時間を掛けないで作り込めます。ですので、難しい仕事のわりには短時間で出来て、施工費用は少し上がるだけです。

【数寄屋部材】はそれほど高くなくても良いものが沢山あります。

 数寄屋材(茶室で使う木材)は銘木屋では大変高価なものになっています。銘木屋は付加価値を付けて、高く木材を販売するビジネスですのでそうなるのです。
 そして、住宅工事業者は茶室を作る時、利益を上げるためにその高価な数寄屋材を積極的に進めてくることが多いのです。その上数寄屋材にも利益を43%程乗せるので、益々茶室は高価になっていきます。

 それに対して数寄屋大工は『木材の卸し問屋』から、よく使う数寄屋材を安い時に仕入れ、それを使いますので、材料費はそれほど高い費用にならないのです。

数寄屋大工と直接契約すると、コストパフォーマンスが最高に良い

 施工費も部材費も、数寄屋大工と直接契約をすると、最高にコストパフォーマンスが良いことが、解って頂けたでしょうか。

 大貫雄二郎一級建築士事務所では、このコストメリットの高い形で茶室ができます。

本格的な茶室でも、さほど高くなりません
へぎ板の網代天井、駆け込み天井

床柱と廻り縁 皮付き丸太同士の納め

本格的な躙り口 挟み敷居 挟み鴨居

磨き丸太 蟹杢の銘木