茶室設計事例

Tea room design example

大貫雄二郎一級建築士事務所

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【マンション茶室事例】四畳半上座床 椅子客座

茶室計画 前提条件

お施主さんは表千家の教授を取られていて、また懐石料理も得意な茶人です。茶道関係の方々と茶事を開くために茶室を作りました。
高齢の師匠を茶事に招く時など正座が長時間出来ない方も茶事に招きたいとの思いから、下座にお客様用の椅子座を作っています。
炉を切る為、茶室は40㎝ほど高くなっているので、椅子座と茶室の人とは目線の高さが同じになります。

茶室設計 図書

間取り図
・玄関から椅子座までは床の高さ。茶室は40㎝高くなり、四畳半上座床の間取りです。
・茶道口は玄関側に引き戸をつけて、玄関たたきに台を置いて使います。

【after】間取り図

展開図
・茶室の天井高は約190㎝(床が40㎝上がりのため)客の椅子も高さ40㎝と目線の高さが揃います。
・茶室は平天井、椅子座は掛け込み天井

【after】展開図

茶道口と床の間
・茶道口は下座側に小引き戸をつけた、お客様の動きに配慮したお施主さんの気遣いです。
・床の間は、建物の柱型を隠すように斜めに配置、落し掛けを梁下につけます。

【after】茶道口と床の間

茶室 完成写真

床の間
床の間は壁床の風情で、床柱は節付丸太です。間口を広くするため斜めに配置し、北側窓から明るさと取っています。

【after】下地窓

茶道口(右側)
障子の左の板戸が、茶道口の小引き戸。板目に文様を付けてアクセントを付けています。下座の壁には引手を埋め込んでいます。

【after】躙り口バルコニーから

お客様の椅子座
畳と椅子が同じ高さなので、お客様は違和感なく茶事に参加できます。懐石盆は畳の上に置いて召し上がります。

【after】椅子座

床の間
梁型の下に落し掛け。奥行きの浅い踏込み床で花入れも置けます。客が多い時は、床柱に掛け花入れを使うのが無難です。

【after】床の間

【マンション茶室事例】リビングに作る 四畳半茶室

この方は武家流茶道を長く修道され、お寺などで茶道教室の先生をされている方です。
家でもお弟子さんに茶道を教える為の茶室がご希望です。
茶室スペースは既存のリビングで、日常ではテレビを観る空間にもなります。

茶室設計 図書

間取り図
・リビングのソファを置く所に、三畳茶室を40㎝床を上げて作ります。上げ台目切りにして動線を確保します。

【after】茶室、露地平面図

西側展開図
上座の壁床意匠です。床柱と雲板を壁面に付け、障子市松貼りを壁面として装飾的に作っています。

【after】内観イメージ

南・東展開図
茶室の畳に座ってテレビを観れる配置です。茶室逆側に収納を付け、左側をテレビ収納、右側を置き水屋にします。

【after】茶室展開図

【戸建て茶室事例】オーストラリア住まいの茶の湯リビング

この方はオーストラリアに住んでおられて、裏千家や表千家など長く茶の湯をされている方です。
改装で暖炉を無くし、そこに茶の湯インテリアを作りたいとの相談です。
お客様にお茶を点てる時は、リビングで点てるので、ここは、お点前の練習とフォーカルポイントです。
『見立ての床の間』と『茶道具を置く』ことが、インテリアの見せ場になります。

茶室設計 図書

【before】間取り図
広い20畳ほどのリビングダイニング
右上の暖炉を無くし、そこに『床の間、茶道具』を置く、茶の湯空間の計画です。

【before】間取り図

【before】暖炉の写真
改装で暖炉を壊すため、左の板仕上げはクロス仕上げになります。床廻りが、金沢の赤壁のような色合いのクロスです。

【before】暖炉の写真

茶の湯空間イメージパース
右面を床壁に見立て、掛軸と花を飾れるようにします。左側は違い棚風の棚を付け、下に茶道具を取り合わせて置きます。

【after】茶の湯空間イメージパース

【戸建て茶室事例】広縁を「寄付き、待合、蹲」に使う

表千家茶道を長く修道されている方で、八畳茶室の前の広縁の使い方と仕様のご相談です。(新築工事を住宅メーカーで契約をされていて間取りは決まっています)
広縁の使い方は、茶事の時『寄付⇒待合⇒蹲』として使えるようにしたいとのご要望です。広縁サイズは台目畳4枚ほどです。

茶室設計 図書

間取り図
・問題は蹲で、床上の畳敷き空間なので、通常の蹲の雰囲気では違和感があります。そこで奥にカウンターと陶器手洗いを付け、手水鉢を見立ての蹲にする案です。

【after】茶室、露地平面図

イメージパース図
・寄付き兼待合としては、畳敷きで出窓も大きく、明るく快適な空間です。
・その奥に、身を清める見立ての手水がさりげなくある雰囲気です。

【after】茶室展開図

茶室、水屋展開図
・寄付きとして使うため、吊り収納の上部に竹釘を打って軸を掛けれるようにして見立てで床の間にします。
・カウンター下に乱れ箱が置けます。

【after】内観イメージ

【戸建て茶室事例】四畳半二間を茶室と水屋にする

・親から譲り受けた飲食店の座敷を、茶室に改装する計画です。

茶室設計 図書

【before】間取り図
・古い家屋で四畳半二間の和室です
・入り口から三和土が続いていて和室に入る動線です

【before】間取り図

【after】間取り図
・茶室は床の間を一間半、奥行き二尺程付けています。水屋の無駄な空間を作らないで、茶室の床の間を作りす。

【after】間取り図

イメージパース図
平屋なので、屋根勾配に合わせた天井に作り替え解放感を作ります。『民家調の数寄屋』の茶室にしています。

【after】イメージパース図

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