茶の湯インテリア術2

茶事・茶道教室 本格的な茶室作り

大貫雄二郎一級建築士事務所
おおぬきゆーじ著

各店で販売しています

 内容紹介

茶室を作る時に『茶室の決まり事は多くてよくわからない』『狭い空間だけど素敵に作れるのか』『気を付けるところは?』などと悩む方が多いです。
本書は茶室作りの考え方を全て盛り込み、これらの茶室作りの悩みを解決するものです。

茶室の決まり事は全て解説していますが、これらを全て満足する間取りを作れることは少ないのです。つまり『こんな茶室にしたいから、この決まり事を優先する』となります。
そして『茶室の仕様』も様々な様式があり決め辛いものですが、迷わずに決めていける考え方もあります。

茶室の決まり事を気にしたり、仕様に悩んだりするより、もっと大切なことがあります。それは、『どんな茶の湯をやりたいか』というあなたの志しになります。『茶事』をするのか『茶道教室』を開くのかでは、必要な設備は違ってきますので、まずそれを、将来も含めてイメージを膨らませてみましょう。

「まだ自分のお稽古用しか考えられず、将来はイメージ出来ないけど…茶室を作るチャンスは今」の方は、茶事でも茶道教室でも使えるように汎用性があるように計画するのがよいでしょう。
その為には、『住居の空間』も『茶の湯で使える』ように考えておきます。これは間取りと動線さえ整えておけば出来ますので、そんなに難しいことではありません。

私は今まで100件以上の実際のお宅の茶室相談を受けたり、茶室を作ってきました。茶道と生活の取り合いをどのようにすべきなのか間取りを考え抜いて、その基本を導き出しました。茶室を作ると家全体も綺麗になり、日常生活も豊かに変わっていきます

茶室作りの書籍の多くは『茶室』の解説が中心で、住居空間も上手に使うことまで解説されていません。
あなたが、自宅の広くはないスペースの中に『本格的な茶室を作りたい』と思うのなら、この本はベストな選択肢の一つになります。 大貫雄二郎一級建築士事務所

 目次より

【序章】

【第1章】茶の湯空間の作り方『間取り編』

1-1『亭主とお客様』両方の視点で間取りを考える
 理想の茶の湯空間<お客様の動線と視点>
 理想の茶の湯空間<亭主側の動線と視点>
 茶の湯空間は『完璧な形の必要は無い』
【コラム】茶事の流れ
1-2)茶の湯空間の茶室と設備
 茶道教室に必要な茶室と設備
 茶事に必要な茶室と設備
1-3)マンションに作る茶の湯空間
 リビングに隣接した茶室.1
 北側の六畳洋間を茶室にする.2
 狭い部屋を小間の茶室にする.3
1-4)リビング横の六畳和室を茶の湯空間にする
 水屋を設置した茶室にする.1
 茶室を4畳半にして水屋を作る.2
 既存を活かして置き水屋で茶室にする.3
 リビングを寄付にする時のしつらい
1-5)八畳に作る茶の湯空間
 八畳+床の間横 and 縦に作る茶室
 八畳+床の間横 and 縦+広縁に作る茶室
1-6)続き間に作る茶の湯空間
 八畳+『四畳茶室+水屋』にする
 八畳+『四畳半茶室+水屋』にする
 八畳+『四畳桝床の茶室+水屋』にする
 広間/小間2つの茶室を作る時の注意点
【コラム】もっと自由な茶道教室や茶事

茶事の流れと間取りの作り方を、同時に把握します

マンションでも本格的な茶室は作れます

木造住宅は炉が切りやすく、茶室が自由に作りやすい

茶室の間取りのバリエーションは沢山作れる

リビングを『寄付』に使う時のしつらえるアイテム

【第2章】茶の湯空間の作り方『仕様編』

2-1)点前座は京畳のサイズが良いか?
2-2)炉を床下に納める/床を上げて納める 2つの方法
2-3)数寄屋材の真行草
『柱材』の真行草
侘び数寄の『床柱』
『床框』の真行草
『板材』の真行草
『天井』の真行草
2-4)草庵茶室の床の間
2-5)茶室の建具『襖/障子/躙口』
2-6)茶室照明の考え方
2-7)水屋と水屋収納の作り方
2-8)露地/蹲の作り方
【コラム】書院/現代の和室/侘び数寄 仕様の違い
【コラム】貴人席は、なぜ床の間の前なのか
【コラム】茶室作りは、何処の工務店に頼むのが良いか?
【コラム】茶室作りの工事までの流れ

失敗しない数寄屋材選びと、床柱と天井構成の真行草

茶道口、腰付き障子など、草庵茶室の風景を作る

床の間の意匠と照明は、間取りと密接な関係

水屋は収納重視、蹲は風景重視 ほど良い機能と情緒

■【第3章】国宝茶室写しを自宅に作る

3-1)待庵(国宝)の写しを自宅に作る
  待庵を自宅に作った間取り
  待庵と住まいのインテリアとのコーディネイト
3-2)密庵席(国宝) 写し茶室を自宅に作る
  密庵席を自宅に作った間取り
  密庵席と住まいのインテリアとのコーディネイト

待庵、密庵席、一般的な住宅の広さに充分に納まります

【第4章】茶室作りの約束事

4-1)茶室の間取り
 茶室の広さ
 三畳に台子を使った特殊な茶室
 茶道口の考え方
 給仕口とは
 床の間の位置による、茶室の呼称
 茶道口/床の間/躙口の理想の位置関係
4-2)炉の切り方(八炉)
 本勝手(四炉)
 逆勝手(作られたのは二つの切り方だけ)
 上げ台目切り
 三畳茶室の炉の切り方
 広間で入炉を切った特殊な茶室
4-3)畳の敷き方
 畳の名称
 正客の座る畳
 畳の大きさ【丸畳】
 板畳

茶室の間取りは、茶道口-床の間から決めやすい

茶室の広さで炉の切り方はほぼ決まってくる

茶室の畳は、様々な機能が盛りだくさんある

著者紹介 

【茶の湯経歴】を見る

おおぬきゆーじ(本名 大貫雄二郎)
大貫雄二郎一級建築士事務所主宰。
一級建築士  裏千家専任講師(大貫宗雄)

1959年東京都生まれ。東京芸術大学修士課程終了。
茶室設計100件以上/茶道歴45年/住宅設計歴32年

 母が教える自宅の茶道教室で17歳から茶道を始め、日常の中にも茶の湯がある生活を送っています。茶道具/茶室/茶庭の美しさにも魅かれ、独自で勉強をするのが趣味でした。

 茶室の設計は、住宅会社に勤めていた時に『国宝茶室のある家の模型作り』を茶会で公開したのがきっかけで、数々の茶室作りの相談を受けるようになりました。
 初めは茶道の友人から相談を受け、そして住宅会社では茶室を作りたいお客様邸の相談が、全国から寄せられました。『茶の湯インテリア術』を出版してからはさらに増えてづけていて、現在まで100件以上、茶室設計を手掛けています。数寄屋大工と組んで施工まで手掛けるようになったのは15年ほど前からで、茶室工事も請け負っています。

『日本の文化を大切にしたインテリアで暮らしを豊かにする』を命題に、茶室設計を主とした住宅の設計をしています。

電子書籍だからできる、インテリア実践書シリーズの魅力

【電子書籍の利点】

・出版社を通していないので、会社経費はかからず、さらに、印刷コストも掛からないので、通常の1/2以下の価格で販売しています。
・空間を理解しやすくするため、フルカラーでパースと図面を使い、実践的な茶室作りを紹介しています。
・スマーフォンでも手軽に読め、隙間時間を使って、何処でも茶室作りのノウハウを学べます。

【インテリア実践シリーズのお問い合わせ】

・筆者がパース/間取り図/編集まで、責任をもってやっていますので、質問/疑問など、なんなりと下記よりお問い合わせください。
・少人数制作のため、紙本より誤植が多いことがあります。最大限の注意を払っていますが、ご了承下さい。

茶の湯インテリア術1のご紹介

リビング/ダイニング/畳ルームに茶の湯空間を創る

茶道具をしつらえ、茶の湯インテリアを楽しむ、豊かな生活を送る